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中西 利典*; 小松 哲也; 小形 学; 川村 淳; 安江 健一*
月刊地球「基礎データから考える第四紀学の新展開-I」号外No.71, p.148 - 155, 2022/02
熊野川中流部の穿入蛇行跡において採取したボーリングコア試料を観察・解析して同段丘地形の形成過程を検討した。古い段丘地形ほど現在の河床面よりも高い位置に分布すると想定したが、環流旧河谷の地下には支流成の土石流堆積物が厚く分布する場合があるため、同地表面を隆起・侵食の指標とする際には注意が必要である。
藤沢 純平*; 南 雅代*; 國分 陽子
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本研究では、琵琶湖の主要河川である安曇川と野洲川で、河川の上流・中流・下流域の河床堆積物中のBeの存在形態、粒径の違いによるBe濃度の違いを調べた。堆積物は粒径により5分画し、交換性成分(Ex), アモルファス酸化物成分(Am-Ox), 結晶性酸化物成分(X-Ox)を抽出した。その結果、安曇川, 野洲川いずれも、Am-Ox, X-OxのBe濃度がExに比べて非常に高かった。また、いずれの化学成分も粒径が小さいほど、Be濃度が高くなった。以上のことから、Beは堆積物中の粒子表面に吸着し、細粒の粒子を多く含む堆積物ほど単位質量当たりの表面積が大きく、吸着するBe量が多くなることがわかった。流域の違いは、安曇川, 野洲川いずれも、上流で最も高く、下流ほど低くなった。これは、上流では、河川周辺の土壌に吸着したBeの流入の寄与が大きいのに対し、下流では少なく、さらに堆積物から河川水にBeが溶脱する量が増えたためと考えられる。また、上流と下流のBe濃度減少は野洲川の方が大きく、これは河川水のpHが安曇川より野洲川で低く、堆積物から河川水へBeが溶脱する効果が大きかったためと考えられる。